サイドタンクとは
通常の上から下に流れるのと違い横に流れるのでラジエータを長い距離流れます。
(フェアレディーZ32、レガシィー等は横流れを採用)
タンクが横に付くので、反面シュラウド取付、アッパーホース、ロアホースの角度
取付に工夫が必要です。

ターンフローとは

横に流れた水がUターンして流れます。面積は通常と一緒ですがUターンする分
倍の距離を流れ、倍の時間で冷やされます。
また幅広2層になるので水の量がはるかに多く確実に冷やされます。


No1 No2
No3
加工前ラジエータコア
CIVICレース用
ターンフローと逆のサイド
タンクを点付けする
ターンフロー側サイドタンクの仕切を
寸法に合わせはめ込む

No4 No5
No6
仕切を溶接したところ サイドタンクの上下のふた。
あらかじめエアー抜きプラグを溶接
CIVICはラジエータキャップを
オフセットさせて取付する。

No7
No8
No9
アッパーに水温センサー
プラグを持ち込みで溶接
依頼があったのでついでに溶接
FF用電動ファンステー、
ラジエータ取付ステーを
付けて完成。
レース用の為、仕切板を
追加で取付する。

CIVIC用

No10
No11
No12
S14シルビア用 事故してつぶれたものを切った
断面です。弊社製品はすべて
インナーフィンタイプです

コアを発注
まず、弊社ラジエータは2003年2月までは3層でしたがコアのメーカーの存続が危ぶまれ
急遽、他社に移行し、幅広2層での製作となりました

今後は3層から幅広2層に移行致します
なお、
幅広2層は3層よりも幅が広く(4mm以上)
冷却水の量も多く
カロリーでは3層より大きくなっていますのでご安心下さい
あらかじめ横流れ方向のコアを各車種に合わせて発注します1週間かかります
サイドタンクの型をコアのサイズに合わせプレス工場に発注

溶接の手順注意点
コアの厚みは0.8mmです。サイドタンクのふたは1.0mmです。これを付き合わせ溶接を
するので、先に溶接すき間が少しでも出ないように点付け溶接をします。アルミは皆さんも
ご存じの通り大変柔らかい材質です。鉄のように荒々しく溶接をするとすぐに穴あきや歪みが発生し
溶接も上手くいきません。厚さに合わせた溶接棒のチョイスと送り、限りなく溶接前はすき間を
出さない精度を出して溶接する

サイドタンクアルミがいいっ
ここが出来ないと0.8mm以下のアルミ溶接が出来ない
イコールラジエータは作れないと言うわけです。銅、真鍮はロウ付け(半田付けの様なもの)
ですので大変簡単に作業が出来ます。大変重くなります。
当社のフィンはインナーフィンタイプ(冷却効率を上げる為、細かくカットをしている)を採用し、
効率をアップしています。
是非一度ターンフローラジエータを試してみて下さい

たて流れトリプルターンの注意点
他社でトリプルターンというのがありますが、上から下に流れるのは通常と一緒ですが
上から下、下から上、上から下と上下にターンするので水流の
立ち上げの負荷が大きくなり、冷却効率が悪くなるのは必須です








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